陽だまりの彼女「越谷オサム」の口コミ感想

越谷オサムさんの陽だまりの彼女を読もうと思ったきっかけは、私が嵐ファンだったからです。松本潤くんが主演で映画化をすると聞いて、映画を見る前に原作を読もうと思ったのです。帯から本の最後の解説までお話の一部かと思うくらい素晴らしくて、とても素敵な作品だなぁと思いましたが、越谷オサムさんの他の作品は読んではいません。なので、越谷オサムさんの作品は陽だまりの彼女しか知らないのですが、陽だまりの彼女という作品だけで作者は優しくて温かい人なのだとお話を読んでいて感じました。陽だまりの彼女は普通の心温まる恋愛小説ではありません。恋愛小説の中にいろいろな要素が含まれていて、「途中、これは何の小説だ?」と思わせるような小説です。ですが、最後はちゃんと恋愛小説に戻ってくるところが「あぁ。さすがだな」と思いました。最後のシーンはとても感動的でした。必死に真緒を探す浩介がとっても愛に満ち溢れていて好きなシーンでもあります。真緒の人間になって、好きな人の近くにいたいという儚い恋も素晴らしいと思います。こんな人たちを主人公にするなんて、「やるなぁ、越谷オサムさん」と思いました。陽だまりの彼女の中で好きなシーンはいくつかこれ以外にもあるのですが、印象に残ってるのは高校時代、いじめてきた子に真緒と浩介が小さな仕返しをする場面です。この場面は人によって嫌な場面かもしれませんが、私はなんだかすっきりしました。いじめられていた過去に比べれば小さな仕返しでしたが、真緒と浩介にとっては大きい仕返しで、そしてこのことは真緒は人生でやり残したことの1つなのではないのかなと思いました。この作品は真緒のやり残したことを浩介と共に片付けていく感じの小説でもあると私は思っています。最後に真緒は猫に戻り、浩介は元の真緒と知り合っていなかった生活に戻るのですが、この続きがとても知りたいです。続編はないのはわかっていますが、この後、浩介はどんな人と恋愛をするのかがとっても気になります。陽だまりの彼女はもし、続編があったら読みたいくらい好きな恋愛小説です。もっともっと評価されていい作品だと思いました。

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