空色勾玉 「荻原 規子」の口コミ感想

『空色勾玉』(荻原規子さん作)は母が勧めてくれた小説の1つでした。
小学4年生の頃だったと思います。
その頃、少しずつ小説や児童文学といったものを読むようになり始めていた頃でした。

『空色勾玉』を読み始めてすぐ、私は荻原規子さんの世界観にに引き込まれていきました。
荻原規子さんの文章表現はとてもわかりやすく、小学4年生でも情景が頭の中に浮かんできました。

物語は主人公の「狭也(さや)」の夢から始まります。
夢の中では狭也は小さく、鬼たちから必死に逃げ回っています。
しかし、最終的に逃げ切ったと思えた屋敷の中で、鬼に捕まりそうになるーというところで目が覚める、というシーンです。
読み始めから、ハラハラドキドキして先がずっと気になって仕方がありませんでした。
今思えば、最初からここまでギューっと世界観に引き込まれる小説に、小学生の私が出会えたことはとても幸せだったと思います。

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『空色勾玉』を読み進めて行くと、輝(かぐ)の氏族と闇(くら)の氏族の対立が、少しずつ明らかになっていきます。
その中で狭也は、稚羽矢という少年に出会います。
輝と闇の氏族に2人が翻弄されながら、成長してお互いに惹かれあっていく様子は、小学生の私にとっては憧れでした。
自分もこんな恋愛がしてみたいと、読み終わった時に思いました。
お互いに支え合って、遠くにいてもお互いを信頼しあっていて…そんな関係性です。

荻原規子さんにとって、デビュー作だった『空色勾玉』ですが、私にとってはとても大事な作品です。
狭也と稚羽矢と一緒に、何度も大冒険に繰り出して、勇気をもらった作品です。
『空色勾玉』の続編として出ている、『白鳥異伝』や『薄紅天女』も好きでしたが、娘が大きくなって教えてあげたいのはやはり、『空色勾玉』だなぁと思います。

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